燃料電池関連触媒研究会

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目的

研究会について

触媒技術は現在、実用化が期待される燃料電池においては、重要な技術であり、高効率なセルの開発をはじめ、水素の製造プロセスなどに広く使われています。本研究会では燃料電池開発において必要不可欠な種々の触媒技術の開発についての情報交換を行なう場を提供するとともに、講演会を通して、最新の情報を提供し、議論する研究会として活動しています。

研究会の目的

地球環境保全と資源の高効率利用の立場から燃料電池の開発が人類的課題となっている。この技術の実用化と幅広い普及のためには電極触媒および電解質膜などのキーマテリアルや水素の製造・利用技術のブレークスルーが必要不可欠であり、触媒研究者が果たすべき役割は非常に大きい。本研究会では、各種燃料電池の電極触媒と燃料電池用燃料処理プロセスをはじめ、燃料電池を反応器として応用した新規多機能型反応器など、燃料電池技術に深く関与する触媒および触媒プロセスを対象とし、高活性・長寿命触媒の開発、低価格触媒の開発、触媒調製法の改良、触媒反応機構の解明、触媒基礎物性の解明、新しい電極触媒概念の構築、燃料電池関連の新材料などに関心のある基礎および応用分野の研究者が情報交換を行うことを目的としている。

概要

研究活動の概略、動向と展望

本研究会は平成13年度まで設置されていた「電子または光子の関わる触媒研究会」のアクティビティーの一部を引き継ぐとともに、平成14年度に燃料電池研究という視点から改質触媒も含めた分野を包括して発足した。研究会活動を、平成14~16年度は高須芳雄先生(信州大学名誉教授)、平成17~19年度は石原達己先生(九州大学)、平成20~25年度は吉武優氏(燃料電池開発情報センター)および平成26年度からは大門英夫先生(同志社大学)の世話人代表の下で行ってきた。平成14年からは、秋の触媒討論会へのセッション参加および毎年秋開催の「新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー」を継続して行っている。燃料電池には低温型の固体高分子形から高温型の固体酸化物形が知られており、用途に応じた研究開発が精力的に行われ、2009年からは家庭用のENE・FARM、2014年からは燃料電池自動車の販売が開始された。CO2排出を極力抑えたエネルギー変換デバイスとして燃料電池を広く普及させるには、さらなる高性能化、高耐久性化および低コスト化が求められている。

本研究会では次世代の燃料電池に必要な特性を実現するため、燃料電池の研究、開発および設計者に生きた情報を提供し、それらの情報を共有化することを行っている。触媒討論会と宿泊セミナーに参加して頂き、燃料電池の将来像を各人で描き、実現して頂きたい。

世話人名簿

世話人代表

大門 英夫     同志社大学

世話人

吉武 優 (燃料電池開発情報センター)
井上 秀男 (石福金属興業)
井上  敦 (エヌ・イー ケムキャット)
杉本  渉 (信州大)
竹中  壮 (同志社大)
難波江 裕太 (東工大)
綾戸 勇輔 (キャタラー)
千坂 光陽 (弘前大)
石原 顕光 (横国大)
泉   康雄 (千葉大)
加藤 久雄 (トヨタ自動車)
城石 英伸 (東京工業専門学校)
深沢 大志 (東芝)
藤井 千弘 (日清紡ホールディングス)
中島  仁 (田中貴金属工業)
齋藤 守弘 (成蹊大)
高須 芳雄 (信州大名誉教授)
久保田 純 (福岡大)
宮尾 敏広 (山梨大)
八木 一三 (北大)
堀内 洋輔 (キャタラー)
田中 優実 (東京理科大)
今井 英人 (日産アーク)                                                                                                                                      兒玉健作 (豊田中研)
田中 慎太郎 (ホンダ技術研究所)
山地 克彦 (産総研)
梅野 正義 (中部大学)
大山 順也 (熊本大学)
滝本 大裕 (琉球大学)
近藤 剛弘 (筑波大学)
朝倉 博行 (京都大学)
梅      武 (上海電力日本株式会社)
轟 直人 (東北大学)
武安 光太郎 (筑波大学)

オブザーバー

韮沢   仁 (NEDO)

 

2021年度

アーカイブス

年鑑報告

報告書2021報告書2020報告書2019

過去の世話人リスト

世話人2022世話人2021

活動状況

燃料電池の本格実用化に向け、触媒関係ではPt系カソード触媒、非Pt系カソード触媒および酸素発生触媒が重要な研究開発テーマになっている。平成30度の活動実績と来年度の活動予定を紹介する。

触媒討論会と新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー

燃料電池の本格実用化には触媒コストの低減が必須であり、Pt使用量の低減、耐久性の向上が求められている。また、カーボンアロイ触媒、酸化物系触媒などの非Pt系触媒の開発が活発化している。9/26~28、北海道教育大学函館校で開催された第122回触媒討論会でも、これらのテーマに関した報告が15件行われた。10/26~27に開催した第11回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーでは、7名の講師から燃料電池に使用される材料に関して最新の研究開発結果が報告された。参加者はこれまで最多の85名に達し、燃料電池への関心が高まっていることを感じさせられた。

今年度は9/218~20に長崎大学で開催される第124回触媒討論会にセッション参加し、口頭発表14件と依頼講演2件を予定している。また、11/1~2に三島にある東レ総合研修センターで第12回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナーを開催し、7名の講師による講演とポスターセッションを行う予定である。

各種イベント等の開催状況は、イベント一覧をご覧ください。

「参照触媒・評価法検討会」の活動

触媒開発を進める上で、その活性と耐久性の評価法は重要である。触媒の酸素還元活性と耐久性評価法に関し、多くの研究機関に参加して頂き、その検討結果をまとめた。

参照触媒・評価法検討部会のご案内
参照触媒・評価法検討部会の活動紹介
※試料のお申込みは終了しました。

検討結果

全データ

項目別

はじめに
1. 触媒評価結果
1-1. FC-I1触媒評価結果(表)
1-2. FC-I2触媒評価結果(表)
1-3. FC-T1触媒評価結果(表)
1-4. FC-T2触媒評価結果(表)
1-5. FC-J1触媒評価結果(表)
2. 各機関の個別データ
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U
3. 測定プロトコル例
3-1. 東京工業大学
3-2. 信州大学
4. 検討項目
5. 参画機関一覧
6. 燃料電池用共通触媒を用いた評価法の検討(まとめ)
「第20回燃料電池シンポジウム」講演番号: A14、pp. 45-48
(主催: 燃料電池開発情報センター)
平成25年5月28~29日@タワーホール船堀
あとがき

お問い合わせ

世話人代表

〒610-0321
京都府京田辺市多々羅都谷 1-3
同志社大学理工学部 電気化学教室
大門英夫(同志社大学)
Email: rs-dh21(at)mail.doshisha.ac.jp (at)を@に変更してください

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