ナノ構造触媒研究会

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目的

研究会の目的

本研究会は、オングストロームからナノスケールで設計・制御された「ナノ粒子」の調製・キャラクタリゼーション・機能化に関する総合的な理解を、産官学間の意見や情報の交換・討論を通して深め、成果を広く発信することを目的として、平成14年にナノ粒子研究会として発足した。第1期(平成14~16 年度)は大阪大学・金田清臣、第2期(平成17~19年度)は九州大学・寺岡靖剛、第3期(平成20~22 年度)は神奈川大学・内藤周弌、第4期(平成23~25年度)は北陸先端科学技術大学院大学・海老谷幸喜、第5期(平成26~28年度)は京都大学・吉田寿雄、第6期(平成29年度~)は同志社大学・竹中 壮が世話人代表を務め、討論会へのセッション参加と独自の研究発表会・講演会開催を中心に活動してきた。この間、特異な構造とそれに起因する反応活性・選択性を持った様々な「ナノ触媒」が多数報告され、触媒化学の横断的な分野に発展してきたことから、平成21年度からは「活性点構造と触媒機能の相関」の検討を更に推し進め、「機能発現のための構造設計が可能な研究」へと展開する意図をこめて名称を現在の「ナノ構造触媒研究会」と改め活動を行っている。


ナノスケールの構造体を自由自在に作り出す超微細加工技術は、ナノテクノロジーの最先端応用分野において中心的な役割を果たすことが期待されています。触媒分野においても、粒子径や細孔径、構成元素比、酸化状態、および分子構造を高度に制御したナノ構造触媒は、これまでにない新規な物理的・化学的性質の発現と、それに伴う新世代型の高機能性触媒としての応用が期待されています。

本研究会は、ナノ構造触媒の“調製・キャラクタリゼーション・機能”に関する総合的な理解と、産官学間の意見や情報の交換v討論を通してその研究成果を広く発信することを目的とし活動を展開してきました。

今後も、触媒討論会へのセッション参加のみならず、研究会独自の発表・講演の機会を設け、産官学間の情報交換が活発にできる機会を提供します。皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。

概要

主な活動

令和5年度は、例年通り触媒討論会へセッション参加し、また講演会を開催した。

  1. 北海道大学で行われた第131回触媒討論会にセッション参加した.40件の一般発表があり,34件の口頭発表(そのうち33件がA1講演,1件がA2講演)と6件のポスター発表を通じて最新のナノ構造触媒に関する研究成果が発表され,活発な討論を行うことができた.依頼講演として,荻原仁志先生(埼玉大)に「脱水素的な分子転換のための電極触媒場の設計」の題目で,伊田進太郎先生(熊本大)に「無機ナノシートおよび層状化合物を基材に用いたナノ構造触媒の創製とその機能」の題目で,それぞれご講演いただいた.

  2. 今年度は佐藤勝俊先生(名古屋大)のお世話のもと犬山市⺠交流センターにて開催された.7件の研究紹介の他に,招待講演として,芳田嘉志先生(金沢大)に「CO2膨張液体を反応場とする選択的水素化」の題目で,渡部綾先生(静岡大)に「気相S種を活性する新機軸な物質変換プロセスの開拓」の題目で,それぞれご講演いただいた.いずれも不均一系触媒のナノ構造制御とナノ構造体の触媒作用にかかわる興味深い発表であり,それぞれの講演後に活発な討論を行うことができた.

世話人名簿

世話人代表

寺村 謙太郎(京大)

世話人

天野 史章(都立大)
伊田 進太郎(熊大)
大山 順也(熊大)
鎌田 慶吾(東工大)
神谷 裕一(北大)
佐藤 勝俊(名古屋大)
宍戸 哲也(都立大)
滝本 大裕(琉球大)
竹中 壮(同志社大)
田中 庸裕(京大)
田辺 真(福島医大)
寺村 謙太郎(京大)
内藤 周弌(神奈川大)
西村 俊(北陸先端大)

野村 淳子(東工大)
荻原 仁志(埼玉大)
原 孝佳(千葉大)
前野 禅(工学院大)
増井 洋一(東大)
松田 洋和(ダイセル)
宮尾 敏広(山梨大)
三宅 孝典(関大)
森 浩亮(阪大)
吉田 暁弘(弘前大)
吉田 朋子(名古屋大)
吉田 寿雄(京大)
芳田 嘉志(金沢大)
渡部 綾(静岡大)

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活動状況

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お問い合わせ

世話人代表

〒615-8510
京都府京都市西京区京都大学桂 A4-126
京都大学大学院工学研究科分子工学専攻
寺村 謙太郎
Email: teramura.kentaro.7r(at)kyoto-u.ac.jp

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