元素戦略研究会

※元素戦略研究会は2022年2月末日をもって研究会活動を停止しました。

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目的

研究会の目的

触媒はバルクケミカルズからファインケミカルズまでの広範囲にわたる化学製品の製造や自動車、工場、発電所の排気浄化に代表される環境保全のためには不可欠であり、現代社会を下支えしている技術と言って過言ではありません。触媒の活性成分として白金、ロジウム、パラジウムなどの貴金属が多く使用されており、気象元素の存在なくしては触媒化学の発展はあり得ませんでした。我が国は希少元素のほとんどを輸入に頼っており、これまで希少元素の省資源化に関する研究は多く行われてまいりました。一方で貴金属をクラーク数上位の鉄や銅などの汎用元素で置き換えようとする代替技術は立ち後れているのが現状です。今後、地球上の限られた資源を有効に利用し、持続的社会を構築するためには、多量に存在する汎用元素の利用による触媒の高性能化、いわゆる触媒の元素戦略研究の進展が求められています。希少元素の省資源化および大体火に関する研究は、これまでにも触媒討論会において多く発表されておりましたが、元素戦略研究という一本のジャンルはありませんでした。近年、触媒以外の分野においても元素戦略研究の重要性が認識され、多くの学会で元素戦略研究の気運が既に高まっており、各種部会やセッションなどが作られています。本研究会は、このような状況の下、触媒に使用されている貴金属・レアアースなどの希少元素の汎用元素に置き換える元素戦略研究に興味を持つ会員相互の情報交換の場を提供することを目的としています。

概要

今年度の活動内容と展望(敬称略)

今年度は、第121回触媒討論会(東京大学 駒場キャンパス)でポスターセッションならびに、第122回触媒討論会(北海道教育大学 函館校)へのセッション参加を行った。第121回触媒討論会においては、ポスター件数は8件であり、第122回触媒討論会では、口頭発表は大山順也(熊本大学)の依頼講演、ならびにA1講演12件、A2講演1件の計14件、ポスター発表は3件であった。第122回触媒討論会では、第120回触媒討論会(愛媛大学 城北キャンパス)に比べ発表件数が減少した。また、第123回触媒討論会(大阪市立大学 杉本キャンパス)においてはポスターセッションに参加することになっており、現在8件のポスター発表が予定されている。また、本研究会主催の講演者6名(三浦和也(スズキ)、小河脩平(早稲田大学)、鎌田慶吾(東京工業大学)、中山将伸(名古屋工業大学)、山本 孝(徳島大学)、竹中 壮(同志社大学)による「第六回元素戦略に基づいた触媒設計シンポジウム」が2018年11月22日首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパスにおいて開催され、48名の参加があり、充実したシンポジウムとなった。本研究会はその性格上対象とする分野が広いため、適宜他研究会との連携を図ってゆきたい。

世話人名簿

世話人代表

田中庸裕(京都大)

世話人

朝倉博行(京都大工)
岩崎正興(豊田中研)
江口浩一(京都大工)
江原正博(分子研)
奥村光隆(大阪大理)
小倉賢(東京大生産研)
岸田昌浩(九州大工)
久保田純(福岡大工)
薩摩篤(名古屋大工)
宍戸哲也(首都大都市環境)
清水研一(北海道大触研)
佃達哉(東京大理)
寺村謙太郎(京都大工)
堂坂健児(本田技研)
富重圭一(東北大工)
中井浩巳(早稲田大理工)
永岡勝俊(大分大工)

中村潤児(筑波大数物)
難波哲哉(産総研)
西畑保雄(原研)
濱田秀昭(産総研)
羽田政明(名工大)
原亨和(東京工大応セラ)
平田裕人(トヨタ)
藤原哲晶(京都大工)
細川三郎(京都大工)
増田隆夫(北海道大工)
町田正人(熊本大工)
松田洋和(ダイセル)
村松淳司(東北大多元研)
八尋秀典(愛媛大工)
山下弘巳(大阪大工)
吉澤一成(九州大先導研)
吉田寿雄(京都大人環)

アーカイブス

年鑑報告

報告書2021報告書2020報告書2019

活動状況

各種イベント等の開催状況は、イベント一覧をご覧ください。

お問い合わせ

世話人代表

〒615-8510
京都市西京区京都大学桂
京都大学 大学院工学研究科
田中庸裕
Tel: 075-383-2558
Fax: 075-383-2561
Email: tanakat(at)moleng.kyoto-u.ac.jp (at)を@に変更してください

朝倉博行(庶務・京都大学)
Email: asakura(at)moleng.kyoto-u.ac.jp (at)を@に変更してください

部会・研究会