参照触媒を用いる共同研究プロジェクト
バイオディーゼル製造反応のための触媒活性の指標づくり
油脂とメタノール・エタノールなどのエステル交換によるバイオディーゼル合成反応に対する固体触媒の開発が盛んに行われています。この反応では反応物・生成物が2相に分離する。こともあり、見かけの反応速度は条件によって複雑に変化します。触媒の研究開発を行うためには、論文を読んでも「いろいろな触媒の特徴がわからない」「自分の触媒の位置がわからない」といった問題が生じているかと思います。
そこで触媒学会参照触媒部会では、硫酸化ジルコニアの参照触媒(JRC-SZ-1)を各研究グループに配布し、各グループの標準的な条件で活性を測定するという共同研究プロジェクトを企画しました。各グループではそれぞれの特徴的な触媒を同じ条件で測定し、論文などで発表しておられるであろうことから、自分の、あるいは他のグループの触媒の活性を、参照触媒硫酸化ジルコニアを指標として比較できるようになります。
題材となる反応はできるだけ広く解釈し、類縁反応としてカルボン酸のエステル化、オゾン分解なども試していただいて結構です。2009年春から実験を行い、2009年9月26日に宮崎大学で開かれる第30回参照触媒討論会でご報告いただければと思います。最終的にはデータ集あるいは学術論文を出版することを目標としたいと思っています。
そこで、触媒学会の会員各位に御参加いただくよう、お願いいたします。御参加いただける場合には下記の世話人にご連絡ください。よろしくご検討いただきますようお願いいたします。
世話人
〒226-8503
横浜市緑区長津田町4259
東京工業大学 応用セラミックス研究所セラミックス機能部門(教授)
原 亨和
Tel: 045-924-5311
Fax: 045-924-5381
Email: mhara(at)msl.titech.ac.jp (at)を@に変更してください
〒680-8552
鳥取市湖山町南4-101
鳥取大学 大学院工学研究科化学・生物応用工学専攻(准教授)
片田直伸
Tel/Fax: 0857-31-5684
Email: katada(at)chem.tottori-u.ac.jp (at)を@に変更してください